住宅

住宅を選ぶときは、便利な立地条件や見た目の美しいだけでなく、健康や安全のことも考えて慎重に選びます。簡単な改修工事や家具の交換で、改善することもあります。赴任してすぐは、大変なことも多いと思いますが、急いで契約してしまわないで、納得がいくまで事前に交渉することが大切です。

また、契約更新時にも、住宅の壁や窓枠、マットレスなどの内装家具の健康診断をし、改善できるところを交渉してから契約更新手続きをしてもらうことをお勧めします。

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1.安全面重視で選ぶ

なるべく3階以上。日本でいう2階、こちらで1°piano(プリモ ピアノ)までは危険です。長いはしごを掛けれて、すぐベランダから侵入されます。実際格子のついた窓や扉が多くみられます。

玄関ドアは、強化ドアで鍵も防犯対策がおこなわれているかどうか。
×古いタイプは、簡単に開錠されます。壁に組み込まれたタイプでないと、ドアごと外されます。

窓やシャッター(タッパレッラ)はしっかり閉まる補強タイプかどうか。

・建物のエレベータ付近やアパートに防犯カメラや警報装置があるか。

・ガスや電気は規定にそって工事されているか。安全装置があるか。

2.ほこり・ダニ・花粉などアレルギー対策重視で住宅を選ぶ

・部屋は、換気がよく、壁や天井にかびやしみがないかどうか。

床や家具は水拭きができる材質かどうか。

タイル、大理石、フローリングなど ×絨毯、カーペット、壁紙

インテリアは、シンプルで表面が平らかどうか。
×革、ウールなど動物植物由来の材質

・マットレス・枕など寝具は新しいかどうか。
抗アレルギー素材のカバーで覆うとさらに良い。

カーテンはシンプルな丸洗いタイプかどうか。
パネルカーテン ×ドレープカーテン

・クーラーや掃除機のフィルターは交換されているか。

・縫いぐるみや人形などの置物、古い本など置かれていないか。

・近くにシラカバスギなどの樹木がたくさん植えられた公園はないか。

・近くにブタクサやイネ科雑草のたくさん茂る原っぱはないか。

3.喘息や気管支炎対策重視で選ぶ

車の通行の少ない通りに面しているか

・暖房は床暖房ではなく、一般のラジエターか。

・建物にアスベスト(石綿)が使われていないか。

・温水はガス瞬間湯沸器が使われているか。

~ミラノ 大気汚染事情~

ミラノの大気汚染の主役は、浮遊微粒子状物質です。これは車の排気ガスから約70%、暖房の煙霧から約26%が排出されています。特に10μ以下のPM 10,PM2.5の呼吸器への影響や、ディーゼル排気粒子のアレルギー反応亢進が心配されています。現在も基準0.050mg/㎥を常に超えている状態で0.100mg/㎥近くに達することもあります。(ちなみに東京では平均0.030mg/㎥前後)

~ミラノ アスベスト(石綿)事情~

ミラノでもアスベスト(石綿)の健康被害は、大変な問題となっています。
日本と同じで60、70、80年代の建物に多く使われていました。2014年現在も日本人学校近くのVia Ugo Pisa やVia Strozziの現地公立小・中学校を含む10校以上が、アスベストによる健康被害のリスクから閉鎖となり、多くの子供たちが別の学校へ登校しています。2015年に予算が組まれていて、現在も放置状態の学校もあります。これまでに70校で被害が確認されていますが、保健所では子どもたちへの暴露の心配はないとしています。
住宅も同様で、屋根や壁、煙突にアスベストが使われていることから、廃棄工事がよく行われます。対応は、日本より10年以上遅れているように思います。禁止となったのは1994年ですから、それまでに造られた住宅を選ぶ場合は、ぜひ確認をしたい内容です。

~ミラノ 温水事情~

日本のようなガス瞬間湯沸器ではなく、イタリアではタンク式の電気湯沸器が使われている住宅があります。レジオネラ肺炎に感染する事故がときどきありますので、水道から出るタンクのお湯を、そのままミルクを溶かすのに使ったり、離乳食に混ぜたりすることは避けます。タンクに溜めておくタ電気湯沸器より、ガス瞬間湯沸器の方が衛生的です。
レジオネラ肺炎は、日本では入浴施設などで、2013年に約1000例の感染の報告があります。イタリアでも感染者は年間約1300例と多くはありませんが、2014年10月にはミラノ郊外のブレッソで6人が感染してニュースになりました。感染源は限定できませんでしたが、地域の住宅では温水を使わないようにとの注意が出ました。