整形外科、外傷科Ortopedia Traumatologia

日本とイタリアの違いをチェック

日本と同じで、運動器官apparato locomotore全般を診てもらう科ですが、 イタリアでは、近所にはあまり小さな整形外科医院はなく、私立や公立の総合病院の整形外科または整形外科専門病院を多く利用します。また、近所に整形外科医院があっても、小さいところではレントゲンやCTスキャンなど画像検査ができないことが多く、別の検査機関へ行くことになります。

1.救急外傷科
救急外傷科では、けが、交通事故やスポーツ外傷などで受診します。夜間や緊急のけがのときは、24時間対応している公立の病院へ搬送します。頭部の打撲や重篤な骨折などが疑われるときには、救急車やタクシーで、総合病院や大きな整形外科専門病院の救急科に行く方がよいでしょう。 救急科では、予約の必要はありません。(救急医療PRONTO SOCCORSO参照)

切り傷や擦り傷は出血が多く、縫合処置が必要な場合などにかかります。骨折や打撲はレントゲン検査が必要なことが多く、検査や診察に時間がかかります。交通事故など重傷者が優先されるので、軽症者は待ち時間が長くなります。半日~一日がかりになると見込んでいった方がよいでしょう。

救急科コード色分け(対応めやす)
・赤codice rosso  重症者で緊急対応
・黄codice giallo 急患で10~15分以内に対応
・緑codice verde  緊急を要しない
・白codice bianco 救急対応なし、大人では受診料支払いが生じる

救急で多いけが
・打撲、内出血contusione livido
・切り傷tagli / ferite aperte
・擦り傷abrasioni
・捻挫distorsioni
・骨折fratture
・脱臼lussazioni
・火傷ustioni

その他
・肉離れmuscolo stirato
・靭帯損傷lesioni dei legamenti
・アキレス腱断裂rotture tendine di Achille
・軟骨損傷lesioni della cartilagine
・半月板損傷lesione meniscale

2.整形外科専門医
一般外来では、腰痛、肩こり、関節痛などの慢性疾患や、成長期の脊柱や足の問題、高齢者疾患やリハビリなどで通院する人も多くなっている点は日本と同じでしょう。

整形外科や外傷科は、日本同様、細かく専門分野に分かれています。経過観察や慢性の疾患は個人開業の整形外科医でも対応できますが、専門の整形外科医に診てもらうことをお勧めします。

・手外科Chirurgia della Mano
・肘外科Chirurgia del Gomito
・肩外科Chirurgia della spalla
・足の外科Chirurgia del Piede
・スポーツ外傷科Traumatologia Sportiva
・脊椎外科Chirurgia Vertebrale
・外傷矯正外科Ortopedia Traumatologia Correttiva
・小児足外科Chirurgia del Piede nell’Età Evolutiva
・下肢(足、足首)外傷整形外科Chirurgia Orto-traumatologica dell’Arto Inferiore (piede-caviglia)
・頸椎外科Chirurgia delle Patologie del Rachide Cervicale
・最小侵襲外科Chirurgia Mininvasiva
・腫瘍整形外科Ortopedia Traumatologia Oncologica
・小児外傷整形外科Ortopedia Traumatologia Pediatrica
・手外傷整形外科Ortopedia Traumatologia per la Chirurgia della Mano
・脊椎疾患外傷整形外科Ortopedia Traumatologia per le Patologie della Colonna Vertebrale
・脊椎疾患整形外科Ortopedia Traumatologia per le Patologie della Colonna Vertebrale
・小児膝関節外科Chirurgia Articolare del Ginocchio
・肩、肘外科Chirurgia della Spalla e del Gomito
・救急外傷科Traumatologia d’Urgenza
・顎関節外科Chirurgia maxillo-facciale

3.疾患など
新生児の股関節の問題、子供の骨格形成の問題、中高年からの肩こりや腰痛やリウマチ、高齢者の骨粗鬆症やロコモティブシンドロームの問題など、下記のとおり日本でもよく耳にする疾患ばかりです。

・股関節形成不全displasia congenita dell’anca
・側弯症Scoliosi
・関節症artrosi
・X脚ginocchio valgo
・O脚ginocchio varo
・外反母趾alluce valgo
・偏平足piede piatto
・内反尖足piede torto
・内反足piede varo
・肩こりspalla rigida
・関節周囲炎periartrite
・肋間神経痛nevralgia intercostale
・坐骨神経痛sciatica
・頚腕症候群sindrome cervico brachiale
・胸郭出口症候群sindrome dello stretto toracico superiore
・手根管症候群sindrome del tunnel carpale
・肘部管症候群sindrome del tunnel cubitale
・関節リウマチartrite reumatoide
・痛風gotta
・骨粗鬆症osteoporosi
・ぎっくり腰colpo della strega
・腰痛lombalgia
・椎間板ヘルニアernie discali
・ガングリオンcisti gangliare
・関節症artrosi
・ロコモティブシンドロームsindrome locomotiva

4.主な検査
整形外科では画像検査が多く行われます。プライベート診療であれば、検査可能な時間帯で、予約なしで受けることのできる病院もあります。ただし、レントゲン関係は、医師の指示書が必要です。 救急科ではその場で必要であれば、救急医の指示で直接検査に回されます。

・X線(レントゲン)radiografia
・荷重レントゲン撮影esame radiografico sotto carico
・筋電図検査elettromiogramma
・MRI検査risonanza magnetica nucleare(RM)
・CT検査tomografia assiale computerizzata(TAC)
・骨シンチscintigrafia ossea
・超音波検査Ecografia
・骨密度測定法densitometria ossea a raggi X(MOC)

~イタリア子どものけが事情と予防~

イタリアでも、子どもの事故防止対策がときどき呼びかけられます。年齢により種類や起こり方に特徴があるので、その傾向を知り、自宅やバカンス先の安全チェックをし、安全に過ごしたいものです。保健省防止対策ページBambini sicuri in casa(2015年3月)、Bambini e rischio soffocamento(2015年6月)より

◇安全チェック箇所

・おむつ交換台、ベビーベッド、2段ベッド、階段、流し台下、本棚、カーテンなど
・月齢に適した自動車チャイルドシート、ベビーチェア、安全ベルト装置など
・蛇口温水、風呂湯、ミルク温度、ガスコンロ、鍋取っ手など

◇放置しない

・電池の入ったリモコン、アイロン、コード
・小さいおもちゃ、アクセサリー、ボタン・洗剤、薬品、ライター、花火、ろうそく
・有毒な植物(オレアンダー、フィカスなど)
・べランダや窓際に台となるもの
・テーブルクロス上の鍋、落下するもの

◇安全グッズ利用

・浴槽やカーペットに滑り止めシート
・角、戸棚は安全グッズでブロックやカバー
・自転車に乗るときなどのヘルメット
・夜間は明るい色の衣類や蛍光色のくつ

◇絶対禁止

・わずかな水でも子どもだけにしない。
・ベビーウォーカ―は使用しない。
・車内に子どもを放置しない。

◇ 6歳までに多い事故

・転倒・転落caduta
・窒息asfissia
・溺水annegamento
・火傷ustione
・中毒intossicazione/avvelenamento
・自動車内での事故 incidente a bordo dell’automobile

◇誤飲、誤嚥 ingestioni, inalazioni di corpi estranei 危険トップ10
4歳未満では交通事故の次に多い事故。日本ではタバコの誤飲が半数近くを占めますが、イタリアでは次のものにもご注意ください。

1.おもちゃ部品、2.リチウム電池3.マグネット、4.洗剤、5.キャップ6.ボール状のもの、7.飴玉8.ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、9.硬貨、10.ペンダントトップ、ボタン

喉を詰まらせやすい食品
輪切りウインナー、ブドウ、プチトマト生ハム、吸い込むピーナッツや乾燥豆類など

5.ミラノ市の主な整形外科専門病院

総合病院やこども病院にも整形外科があります。救急科は24時間対応しています。(病院OSPEDALE参照)

ortopedia