整形外科、外傷科Ortopedia Traumatologia

日本とイタリアの違いをチェック 日本と同じで、運動器官apparato locomotore全般を診てもらう科ですが、 イタリアでは、近所にはあまり小さな整形外科医院はなく、私立や公立の総合病院の整形外科または整形外科専門病院を多く利用します。また、近所に整形外科医院があっても、小さいところではレントゲンやCTスキャンなど画像検査ができないことが多く、別の検査機関へ行くことになります。 1.救急外傷科 救急外傷科では、けが、交通事故やスポーツ外傷などで受診します。夜間や緊急のけがのときは、24時間対応している公立の病院へ搬送します。頭部の打撲や重篤な骨折などが疑われるときには、救急車やタクシーで、総合病院や大きな整形外科専門病院の救急科に行く方がよいでしょう。 救急科では、予約の必要はありません。(救急医療PRONTO SOCCORSO参照) 切り傷や擦り傷は出血が多く、縫合処置が必要な場合などにかかります。骨折や打撲はレントゲン検査が必要なことが多く、検査や診察に時間がかかります。交通事故など重傷者が優先されるので、軽症者は待ち時間が長くなります。半日~一日がかりになると見込んでいった方がよいでしょう。 救急科コード色分け(対応めやす) ・赤codice rosso  重症者で緊急対応 ・黄codice giallo 急患で10~15分以内に対応 ・緑codice verde  緊急を要しない ・白codice bianco 救急対応なし、大人では受診料支払いが生じる 救急で多いけが ・打撲、内出血contusione livido ・切り傷tagli / ferite aperte ・擦り傷abrasioni ・捻挫distorsioni ・骨折fratture ・脱臼lussazioni ・火傷ustioni その他 ・肉離れmuscolo stirato ・靭帯損傷lesioni dei legamenti ・アキレス腱断裂rotture tendine di Achille ・軟骨損傷lesioni della cartilagine ・半月板損傷lesione meniscale 2.整形外科専門医 一般外来では、腰痛、肩こり、関節痛などの慢性疾患や、成長期の脊柱や足の問題、高齢者疾患やリハビリなどで通院する人も多くなっている点は日本と同じでしょう。 整形外科や外傷科は、日本同様、細かく専門分野に分かれています。経過観察や慢性の疾患は個人開業の整形外科医でも対応できますが、専門の整形外科医に診てもらうことをお勧めします。 ・手外科Chirurgia della Mano ・肘外科Chirurgia del Gomito…

環境 Ambiente

1.大気汚染 微小粒子状物質 PM10とPM 2.5は、大気中に浮遊している物質のうち、それぞれ粒径10μm、2.5μm(マイクロメートル、1μgは1mmの千分の1)以下の粒子のことです。 呼吸時に気管を通り抜けて気管支や肺に達します。特に、PM2.5は髪の毛の直径の約30分の1と小さく、肺の奥まで達するため、呼吸器疾患、循環器疾患、肺がんなど、健康に影響を及ぼすことが懸念されています。また、どちらも燃焼により生じる粉塵のなかに含まれ、軽いので、天気がよいと長く飛散することができ、濃度が高まります。ミラノでも雨天が多かった2014年には問題とならなかったように、都市部の大気環境は天候に大きく左右されます。 日本とイタリアの違いをチェック 微小粒子状物質のイタリア基準は、PM10が年平均値40μg/㎥以下であり、日平均値50μg/㎥を超える日が1年35日以下、PM2.5は年平均値25μg/㎥以下となっています。2014年度は、PM10平均値50μg/㎥を超える日が70日近くとなり、目標達成できていませんが、年平均値ではPM10、PM2.5 いずれも基準値以下となりました。 日本では、測定や計算の方法が違うため単純に比較できないのですが、東京の2014年度の浮遊粒子状物質SPM一日平均値20μg/㎥(PM10より厳しい測定数値で、一日平均値基準100μg/㎥以下)、PM2.5年平均値は16μg/㎥(年平均値基準15μg/㎥、日平均値基準35μg/㎥)でした。冬場雨風のない晴天が続くと大気がよどみ、微小粒子状物質PM10やPM 2.5による大気汚染が問題となるのは同じです。 健康被害 2015年12月20日付コリエーレ紙より 大気汚染により、喘息、気管支炎、アレルギー疾患など、次のような疾患を引き起こすことが指摘されています。特にPM2.5は、髪の毛の30分の1と非常に小さく、肺の奥まで到達できるので、悪影響を与えることが分かっています。持病のある人、妊婦、高齢者、乳幼児では注意が必要です。また、濃度が高い日の屋外での激しい運動を避けるよう呼びかけています。 ・呼吸器疾患・・・咳、呼吸困難、気管支喘息、気管支炎、肺炎など ・循環器疾患・・・心筋梗塞、動脈静脈血栓、脳卒中など ・その他の症状・・目や鼻の粘膜充血、ドライアイ、結膜炎、鼻炎など 対策 イタリアでは対策として、緊急時には車両規制や、暖房の点火時間や設定温度の引き下げなどが行われます。10年くらい前のミラノでは、1年のうち150日程度は基準値を超えていてる状態で、毎年冬場は奇数偶数規制、ノーカーデー、排ガス適正化の行われていない車両通行の規制が行われました。2015年12月にも、ローマではカーナンバーの奇数偶数規制が行われました。今日は奇数ナンバー、次の日は偶数ナンバーの車の通行ができるというものです。ミラノでも年末3日間のノーカーデーが実施されています。 また、ミラノでは、中央地区Cゾーンの車両進入税を導入したり、低公害、低燃費の車や暖房燃焼機器の奨励を行ったりしています。 重汚染レベルの中国やインドの都市に比べると問題のない状態ですが、やはり基準値を超えると、咳、鼻づまり、目の充血のほか、もともと持っている呼吸器疾患やアレルギー疾患を悪化させる恐れがあるので、エコドライブや公共交通機関の使用、暖房の過度の使用を控え、環境にやさしい生活を実践するよう呼びかけています。 ~大気汚染情報~ 2015年12月悪化しています。ご注意ください。 2015年12月、ミラノでは約40日間雨が降らず、25日間連続でPM10濃度が、上限50μg/㎥を超えて80~100μg/㎥で推移しました。室温設定めやすを20℃から19℃に下げるよう呼びかけたり、公共バスのチケットを一日有効とする措置などをとっています。 2015年12月28日(月)~30日(水)はノーカーデーです。 12月24日にミラノ市より通達があり、大気汚染の緊急対策として、年末28日(月)~30日(水)10時~16時はミラノ市内で一般車両の通行を禁止することが決まりました。また、その他の近郊の街でも実施の予定です。 12月25日で、PM10日平均値の上限50μg/㎥を30日間連続で超え、平均値50μg/㎥を超える日が2015年92日目(目標35日以下)となり、汚染のレベルは深刻だとして、市民の健康のために決めたと報じています。 市内公共交通機関の1.5€のチケットを一日有効としたり、北鉄道Trenordでも乗り放題パスを発行したりする予定です。 ミラノ市は、今後も約2週間は高気圧に覆われる予報で、大気中の微小粒子状物質の滞留が続くのではと心配されています。 ~イタリア鼻洗いの勧め~ 冬の時期、小児科、呼吸器科や耳鼻科では、特に帰宅後の鼻洗いを勧められます。かぜやアレルギーや無症状でも、赤ちゃんから大人にまで、鼻洗いを勧めます。 日本では、帰宅後の手洗いうがいですが、手洗い鼻洗いがイタリア式予防対策となっています。方法は、注射器シリンジや吸入器を使ったり、スプレーや点滴袋タイプなどなど、年齢や症状によっても鼻洗いの方法は様々です。洗浄液も、生理食塩水やハイパートニックや海水などがあります。 自分に合った鼻洗いの方法を、ホームドクターに相談してみてください。 2.資源ごみ ミラノ市の資源ごみ回収率は、全体のごみの36%(2014年データ)です。2012~2014年には段階的に、堆肥化できるゴミ(生ごみ)の分別も行われ、現在ミラノ全域で実施されています。EU目標の65%が達成できるよう努力をしています。 ◇ミラノの住宅で分別できる資源ごみは、缶+ペットボトル(黄)、ガラス容器(緑)、紙(白)の3つです。 ◇その他は、堆肥化できる生ごみ(茶)と、それ以外のゴミ(グレー)に分別します。 集合住宅では、決められたごみ集積場に分けて出します。大抵、建物の中庭側や裏側の1階(Piano terra)に、小さな部屋があります。 ~ミラノごみ分別事情~ RACCOLTA DIFFERENZIATA   住宅編 ◇パックやボトルなどは、いずれも水できれいにすすいでから、圧縮し小さくして出すのは日本と同じです。 ◇ダンボールは、畳んでㇶもでまとめて、グレーのその他のごみ容器の横に置きます。 ~ミラノごみ分別事情~ 街中編

産婦人科OSTETRICIA GINECOLOGIA

産 科 OSTETRICIA お産をこちらでするか、帰国して出産するか、いろいろな事情を考慮して考えます。ミラノの産院は、日本と同じレベルの検査や健診を受けることができるので、医療面での心配はありません。 日本とイタリアの違いをチェック ✔妊娠月齢の数え方が違う イタリアは他の欧米諸国と同じで妊娠は9か月と2週間です。日本は4週を1か月とするので、少しずれて妊娠10か月となります。週で数えると42週で同じですから、週で伝えることをお勧めします。 ✔分娩入院日数が違う イタリアでは、自然分娩で通常2泊3日、帝王切開で4泊5日です。日本の入院日数の半分で退院となります。もちろん母子ともに元気な場合です。 ✔費用が違う 出産に関わる費用は、基本的には全額公費負担です。ハイリスク出産などで必要な検査も含みます。しかし実際には、多くの人がお金を支払ってサービスのよい高額の自由診療を利用しています。 ✔帝王切開率が高い イタリアは35%を超えています。日本も増えていますが、それでも20%です。また、無痛分娩や母子同室制度を希望する人が、日本より断然多いです。 ミラノでの妊娠出産プログラム ミラノ市内の産科のある病院のHPの内容をまとめました。 1.準 備 赤ちゃんが欲しいと思ったら、まず健康診断を受けましょう。6週目には中枢神経、9週目で腕や脚、10週目には各臓器が形成されますから、妊娠に気づくころには、赤ちゃんの体の基本が出来上がってしまっていることになります。持病がある人は特に、準備段階で、信頼できる産婦人科医を見つけておき、必要な検査や予防接種をうけて、生活習慣にも気をつけて過ごすことが大切です。 相談しておくこと ・遺伝的疾患malattie ereditarie ・慢性疾患malattie croniche ・肥満傾向や低体重sovrappeso-sottopeso ~MALATTIE CRONICHE~ 持病・慢性疾患  高血圧ipertensione arteriosa/pressione alta 糖尿病diabete mellito てんかんepilessia 心血管疾患malattie cardiovascolari 心臓疾患malattie del cuore 甲状腺疾患malattie della tiroide 内分泌疾患malattie del sistema endocrino 全身性エリテマトーデスLupus eritematoso sistemico その他免疫疾患altre malattie autoimmuni 血栓性疾患malattie trombofiliche 血液凝固異常malattie del sistema coagulatorio 神経症、うつ病、精神疾患nevrosi ansiose,…

住宅

住宅を選ぶときは、便利な立地条件や見た目の美しいだけでなく、健康や安全のことも考えて慎重に選びます。簡単な改修工事や家具の交換で、改善することもあります。赴任してすぐは、大変なことも多いと思いますが、急いで契約してしまわないで、納得がいくまで事前に交渉することが大切です。 また、契約更新時にも、住宅の壁や窓枠、マットレスなどの内装家具の健康診断をし、改善できるところを交渉してから契約更新手続きをしてもらうことをお勧めします。 1.安全面重視で選ぶ ・なるべく3階以上。日本でいう2階、こちらで1°piano(プリモ ピアノ)までは危険です。長いはしごを掛けれて、すぐベランダから侵入されます。実際格子のついた窓や扉が多くみられます。 ・玄関ドアは、強化ドアで鍵も防犯対策がおこなわれているかどうか。 ×古いタイプは、簡単に開錠されます。壁に組み込まれたタイプでないと、ドアごと外されます。 ・窓やシャッター(タッパレッラ)はしっかり閉まる補強タイプかどうか。 ・建物のエレベータ付近やアパートに防犯カメラや警報装置があるか。 ・ガスや電気は規定にそって工事されているか。安全装置があるか。 2.ほこり・ダニ・花粉などアレルギー対策重視で住宅を選ぶ ・部屋は、換気がよく、壁や天井にかびやしみがないかどうか。 ・床や家具は水拭きができる材質かどうか。 ◎タイル、大理石、フローリングなど ×絨毯、カーペット、壁紙 ・インテリアは、シンプルで表面が平らかどうか。 ×革、ウールなど動物植物由来の材質 ・マットレス・枕など寝具は新しいかどうか。 ◎抗アレルギー素材のカバーで覆うとさらに良い。 ・カーテンはシンプルな丸洗いタイプかどうか。 ◎パネルカーテン ×ドレープカーテン ・クーラーや掃除機のフィルターは交換されているか。 ・縫いぐるみや人形などの置物、古い本など置かれていないか。 ・近くにシラカバスギなどの樹木がたくさん植えられた公園はないか。 ・近くにブタクサやイネ科雑草のたくさん茂る原っぱはないか。 3.喘息や気管支炎対策重視で選ぶ ・車の通行の少ない通りに面しているか ・暖房は床暖房ではなく、一般のラジエターか。 ・建物にアスベスト(石綿)が使われていないか。 ・温水はガス瞬間湯沸器が使われているか。 ~ミラノ 大気汚染事情~ ミラノの大気汚染の主役は、浮遊微粒子状物質です。これは車の排気ガスから約70%、暖房の煙霧から約26%が排出されています。特に10μ以下のPM 10,PM2.5の呼吸器への影響や、ディーゼル排気粒子のアレルギー反応亢進が心配されています。現在も基準0.050mg/㎥を常に超えている状態で0.100mg/㎥近くに達することもあります。(ちなみに東京では平均0.030mg/㎥前後) ~ミラノ アスベスト(石綿)事情~ ミラノでもアスベスト(石綿)の健康被害は、大変な問題となっています。 日本と同じで60、70、80年代の建物に多く使われていました。2014年現在も日本人学校近くのVia Ugo Pisa やVia Strozziの現地公立小・中学校を含む10校以上が、アスベストによる健康被害のリスクから閉鎖となり、多くの子供たちが別の学校へ登校しています。2015年に予算が組まれていて、現在も放置状態の学校もあります。これまでに70校で被害が確認されていますが、保健所では子どもたちへの暴露の心配はないとしています。 住宅も同様で、屋根や壁、煙突にアスベストが使われていることから、廃棄工事がよく行われます。対応は、日本より10年以上遅れているように思います。禁止となったのは1994年ですから、それまでに造られた住宅を選ぶ場合は、ぜひ確認をしたい内容です。 ~ミラノ 温水事情~ 日本のようなガス瞬間湯沸器ではなく、イタリアではタンク式の電気湯沸器が使われている住宅があります。レジオネラ肺炎に感染する事故がときどきありますので、水道から出るタンクのお湯を、そのままミルクを溶かすのに使ったり、離乳食に混ぜたりすることは避けます。タンクに溜めておくタ電気湯沸器より、ガス瞬間湯沸器の方が衛生的です。 レジオネラ肺炎は、日本では入浴施設などで、2013年に約1000例の感染の報告があります。イタリアでも感染者は年間約1300例と多くはありませんが、2014年10月にはミラノ郊外のブレッソで6人が感染してニュースになりました。感染源は限定できませんでしたが、地域の住宅では温水を使わないようにとの注意が出ました。

スポーツSPORT

1.イタリアでのスポーツの始め方  日本とイタリアの違いチェック イタリア現地校には、部活動のようなものはありませんが、習い事としてクラブに参加するなど、スポーツは盛んです。外部のクラブが、学校施設を借りて教室を開くこともあり、年間通してのコースであれば、たいていこの時期9~10月から始まります。子どものコースは、午後4~8時の時間帯に多いですが、中学生くらいになると遅くなり、10時ごろに帰宅となるコースもあります。送り迎えが必要な年齢では、できれば地域の教室に参加させます。 イタリアでは、スポーツクラブや教室に入会するとき、スポーツ用健康診断書の提出を求められます。ヨガからサッカーまでどんなスポーツでも、また小さい子からお年寄りまでどんな年齢層でも、たいてい提出しなければなりません。それは、けがや事故が起こった時に、スポーツクラブが加入している保険会社が提示を求めるからだそうです。まれに、健康診断書を求めない保険会社との契約をおこなっているスポーツクラブで、必要がない場合があります。 2.イタリアで人気のスポーツ イタリアオリンピック委員会CONIと統計局ISTAT調べによりますと、3歳以上で58%の人がなんらかの運動をしているとし、この10年間にCONI登録選手数では30%以上も増えています。 年齢別選手数では、7歳以下(5%)、8~13歳(30%)、14~17歳(18%)と子どもが多いですが、18~35歳(22%)、36歳以上(25%)も多く参加しています。男女比では76%対24%で、男子が圧倒的に多いようです。 スポーツ別では、やはりサッカー選手数が多く、2013年全体選手数約450万人中、約110万人となっており、バレーボール約37万人、バスケ約31万人と続きます。 ◇スポーツ別登録選手数順位 1.サッカーcalcio 2.バレーボールpallavolo 3.バスケットpallacanestro 4.テニスtennis 5.ダイビングattività subacquee 6.陸上atletica leggera 7.水泳nuoto 8.モーターサイクルスポーツmotociclismo 9.体操ginnastica 10.  ダンス・バレエdanza 3.競技スポーツと非競技スポーツ 同じ種類のスポーツでも、楽しむことを主目的とする非競技と、大会を目指す競技スポーツがあります。公式競技に参加できる年齢は、オリンピック委員会やスポーツ医協会により決められていて、スポーツによって違います。その年齢になっても移行しないで、非競技コースを続けることもできます。 ◇主なスポーツの競技コース移行年齢 ETA’ DI ACCESSO ALL’ATTIVITA’ AGONISTICA ・陸上ATLETICA LEGGERA 12歳 ・バトミントン BADMINTON 10歳 ・野球BASEBALL 9歳 ・サッカーCALCIO 12歳 ・ゴルフGOLF 8歳 ・柔道JUDO 12歳 ・空手KARATE 12歳 ・剣道KENDO 12歳 ・水泳NUOTO 8歳 ・バスケットボールPALLACANESTRO 11歳 ・ハンドボール PALLAMANO 8歳…

アレルギー科ALLERGOLOGIA

保健省ホームページによると、イタリア人の10.7%の人が何らかのアレルギー疾患をもつとみられ、ミラノの日常生活でもよく耳にする大変一般的な疾患といえます。伊統計局ISTAT2008年調べによると、0~14歳でアレルギー疾患をもつ人は9.6%(喘息除く)、15~24歳では13.2%となっています。小児では食物アレルギーが5~8%で、成人の1~2%に比べて高くなっています。 家族にアレルギー体質の人が多ければ、その子がアレルギー反応を起こすリスクが高くなりますが、近年イタリアでも急激に患者数が増えたことから、大気や生活の衛生化などの環境も大きく関わっていることが考えられています。 幼稚園や学校へは、医師の診断書を提出すれば、給食や教育活動で比較的ていねいに配慮してくれます。学校給食は味やメニュー、衛生面でよく問題になりますが、大きなアレルギーの事故はあまり聞きません。まれに外食時のジェラートなど摂取後に、複数の臓器や全身的にアレルギー反応を呈すアナフィラキシーショック反応を起こす事故が起こりニュースになります。 アレルギーの原因 イタリアでもだいたい同じです。食物や薬品による食餌性INGESTIONE、ゴム、金属、化粧品などによる接触性CONTATTO、花粉、ほこり、ダニ、かびなどによる吸引性INALAZIONE、注射や虫刺されPUNTURA等です。 食餌性 INGESTIONE ・食物         ALIMENTI ・薬品         FARMACI ・添加物      ADDITIVI 吸引性 INALAZIONE ・花粉         POLLINE ・ほこり      POLVERE ・ダニ          ACARI ・カビ          MUFFE ・動物          ANIMALI 接触性 CONTATTO ・ラテックス   LATTICE ・金属              METALLI ・化粧品          COSMETICI 注射や虫刺され PUNTURA ・予防注射       VACCINAZIONI ・ハチ刺され    PUNTURA DI IMENOTTERI アレルギー反応 皮膚CUTANEO(湿疹など)、呼吸器NASALE BRONCHIALE(喘息、鼻炎)、視器官OCULARE(結膜炎)、消化器APPARATO DIGERENTE(下痢、嘔吐、腹痛)などに発症します。 目 A LIVELLO…

栄養 ALIMENTAZIONE

1.乳児期の栄養 授乳(ALLATTAMENTO)について 母乳(LATTE MATERNO) 赤ちゃんの栄養は母乳が基本との考えから、イタリアでも母乳(LATTE MATERNO)を勧められます。特に初乳は、赤ちゃんを病気から守ってくれる成分が、多く含まれているのでとても大切です。お母さんの体調や仕事の都合で授乳できないとき、薬局などで搾乳器セット(TIRALATTE)を購入し、自宅で搾乳したり冷凍したりして利用することもできます。手動(MANUALE)と電動(ELETTRICO)のものがあります。病院や保健所などで、使い方を説明してくれます。 人工乳(LATTE ARTIFICIALE) 何らかの都合で母乳を与えられないときや十分でないときには、人工乳(LATTE ARTIFICIALE)を活用します。薬局、スーパー、小売店で購入できます。イタリア保健省では、国内で認可されているものは、メーカーや種類が違っても、内容はほとんど同じだとしています。日本では生後9か月ころから、フォローアップミルクへ切り替えることが多いようです。イタリアでは、生後4か月までは育児用ミルク、4~6か月ころにフォローアップミルクへ切り替えます。また、日本では粉ミルクが主流ですが、欧米では液体ミルクも多く利用されています。粉ミルクより割高ですが、70℃のお湯を注いで冷す必要がなく、薄めずそのまま37℃に温めすぐ利用できるので便利です。外出中や旅行先では粉ミルクとなるで、両方使っている人が多いです。粉ミルクの作り方や哺乳瓶の衛生に気をつけることは、日本と同じです。 回数は? イタリア保健省のパンフレットでも、比較的赤ちゃんの求める回数を勧める傾向があります。生後すぐから8回程度(5回~12回)で、排せつや排尿がしっかりあり、週平均の体重増加が150~200gと元気に成長していることが一番大切です。 ミネラル補給は? 生後すぐ血液凝固のためのビタミンK剤(VITAMINA K)、冬場日照時間の短いミラノでは骨の成長のためのビタミンD剤(VITAMINA D)、そして歯の補強のためのフッ化物剤(FLUORO)などの補給を言われることが多いと思います。ホームドクターと相談して必要であれば、体重に合わせた分量を与えます。 離乳(SVEZZAMENTO)について 離乳は赤ちゃんの体調のいい時期にスタートします。お母さんも赤ちゃんも、新しいことに前向きに挑戦するのに適した健やかな日を選びましょう。生後6か月、120日後がめやすですが、あまりこだわりすぎないようにします。 日本ではおかゆ、慣れてきたら野菜、果物、さらに慣れてきたら白身魚、豆腐といった感じですすめます。当然ですが、食習慣の違うイタリアでは、離乳食の進め方も少し違います。おかゆは野菜スープベース、魚より肉、チーズも早くから取り入れます。健診などでも指摘されることがあると思いますが、赤ちゃんの体質や状況に応じて参考にしてみてください。 ~イタリア式離乳SVEZZAMENTO~ 野菜ベースのスープが基本 1.深なべに、水1リットル、じゃがいも1個、にんじん1本、ズッキーニ1本を入れて1時間(圧力鍋で20分)ゆでる。 2.野菜を取り出し、スープだけをこす。 3.スープ150~180gに対して、市販の離乳食用米粉またはとうもろこし粉(CREMA DI RISO/MAIS)15-20g(大さじ3-4)をとかす。 4.オリーブオイル・エキストラ・バージン5g(小さじ1)を混ぜる。サラダ油でもよいがコーン油など1種類の油のものを選ぶ。 注意:初めての離乳食のときには、特に分量に注意する。スープはガラスの容器に入れて、冷蔵庫で24時間まで保存できる。 離乳スタート 1か月目 生後5か月 1食目(PRIMA PAPPA) 最初の数日はこのベースの離乳食をさじで与え、新しい味を体験させます。その後いよいよ肉を与えます。ほとんどのイタリア人は、市販のベビーフードを使っています。子羊(AGNELLO)、うさぎ(CONIGLIO)、七面鳥(TACCHINO)、牛(MANZO)、子牛(VITELLO)、とり(POLLO)などいろいろな種類のものがスーパーでも購入できます。一さじから始め、少しずつ増やしていって、ベビーフード半食分(80g程度)まで増やしていきます。タンパク質は過剰に与えないよう注意します。次に、野菜の裏ごし(ミキサーは使わない)を、2-3さじまで少しづつ増やして与えます。その後、すりつぶしたバナナやなし、りんごなどの果物を増やしていきます。砂糖やレモンなどを加えないようにしてください。市販のベビーフードでもよいです。 2か月目 生後6か月 2食目 1食目は、朝10時の授乳を離乳食に切り替えるよう言われることが多いですが、2食目は夕方18-20時ころの授乳を離乳食に切り替えることがよく勧められます。1回目とベースは同じですが、パルメザンチーズ粉1さじ(10g程度)を少しずつ増やして加えますが、過剰に与えないようにします。他の種類のチーズも防腐剤のないクレシェンツァや山羊のチーズ、リコッタチーズ(CRESCENZA,CAPRINO,RICOTTA)などを選んで25gぐらいまで増やしていきます。野菜スープは、ゆでた野菜をすりつぶしたものを混ぜて与えます。最初はなめらかに、徐々にフォークで粗くつぶす程度にしていきます。2食目は、肉を与えないでチーズを用いるところがイタリア式です。 母乳やミルクも不足しないよう注意 離乳食が始まっても、母乳であれば1歳を超えるころまで授乳します。人工乳でも1歳までは一日2食はミルクとすることが大切で、ミルクの代わりにフルーツを与えるようなことはまだしません。ミルクだけで完全栄養食なので、ビスケットなどを加えないで与えます。牛乳は12か月までは使用しません。 その他注意 ・新しい食品は一つずつ増やす。 ・アレルギーの症状が出たら、すぐにホームドクターに相談する。 ・砂糖、塩、着色料や添加物を使った食品は1歳まで避ける。 ・飲み物はミネラル分の少ないミネラルウォター(OLIGOMINERALE)、炭酸入りは与えない。 食品の種類の増やし方 生後7か月 肉の代わりに週2回は魚のベビーフードを与え始めます。ヒラメ(SOGLIOLA)、マス(TROTA)、タラ(MERLUZZO)などが市販されています。その後蒸した魚に移行していきます。フォローアップミルクを午後与えている赤ちゃんには、一日おきにヨーグルト(YOGURT INTERO)を代わりに導入してもよいです。まだフルーツ、はちみつや砂糖などは何も混ぜないで与えるようにします。 生後8か月 週に1回、野菜スープにレンズ豆(LENTICCHIE DECORTICATE ROSSE)の裏ごしを、1さじから始め2-3さじまで増やしていきます。肉のかわりとなるたんぱく質で、その後他の種類の豆類も与えてください。分量は60g、乾燥豆で20gがめやすです。 生後9か月 引き続き、季節の豆類(グリンピース、ひよこ豆など新鮮なもの)など新しい食品を増やしていきます。卵黄(固ゆで)は、少しずつ1個分まで増やします。柑橘類も加えてよいです。 生後10か月 ベビーフードの肉から、蒸して細かく刻んだ肉類(20~30g)に移行していきます。夏場は特に、調理の衛生面に十分注意しましょう。 生後12か月 卵白(固ゆで)を少しずつ取り入れ、その他の季節の各種野菜(ほうれん草、サラダ菜など)を増やしていきます。 イタリア保健省のパンフレットでは、食品の増やし方は、それぞれの家庭や文化にあった方法でよいが、塩分や肉・チーズなどのタンパク質を過剰に与えないよう注意してほしいとしています。…

ミラノ市のニュース COMUNE DI MILANO

ミラノ市コムーネよりお知らせ 2015.7.2 数日間の高温注意報が出ています。 高齢者や持病のある方は特にご注意ください。 詳細な情報や介護サービスが必要な場合は、毎日8:00~20:00に800ー777ー888(通話無料)またはTEL02-40297643・44でミラノ市が対応しています。 2015.7.14 イタリア保健省から、イタリア中北部全域に3日間の高温注意報が出ています。特にミラノでは、16日(木)に注意報が出ていて、最高気温が35~39℃の予報です。全国レベルでの電話お問い合わせは、毎日9:00~18:00に1500番(通話無料)で対応しています。 2015.7.15 ミラノ市では、17日(金)も高温注意報がでており、電気供給の許容を超えてブレークアウト状態になることが懸念されています。冷房は必要な場所に限定する、26度以下に設定しない、特に14~20時の電気の使い方に気を付けるよう呼びかけています。  

薬局FARMACIA

日本とイタリアの違いをチェック ✔イタリアでは、医薬分業です。日本でも、最近は院外処方となった病院が多いですが、昔ながらの医院では、今でも薬を調剤するクリニックが存在します。イタリアでは、緊急時や入院中に必要な薬は投与されますが、家庭に持ち帰る薬を病院が出すことはありません。処方箋をもって薬局で購入します。 ✔日本同様、処方箋は医師が出しますが、イタリアでは次の2種類があります。 ・赤い処方箋(現在白い紙に移行中) 保険内診療医が発行します。公費で一部または全額負担となる処方箋です。一回分のみ有効の処方箋は有効期限10日間、2回以上使える処方箋は有効期限が30日間です。 ・白い処方箋 プライベート診療医が発行します。全額個人負担となる処方箋です。2回以上使える処方箋で、有効期限は6か月です。公費負担としたい場合は、これを保険内診療のホームドクターに提示して赤い処方箋をもらいに行きます。 ~イタリア薬事情~ 「薬好き」では日本人が勝っていますが、イタリア人も薬の消費量は多いようです。AIFAイタリア医薬品庁の調べによると、2013年1~9月で一人当たり平均23箱購入している計算になるそうです。心臓科、胃腸科の薬、メタボ治療薬、抗うつ剤、抗生剤の消費が多いそうです。 処方なしで購入できる市販薬 日本同様、処方箋がなくても買える市販薬もあり、薬の名前を伝えるか、薬局の薬剤師さんに症状を伝えると、薬を出してくれます。特許期間の終わったジェネリック薬(FARMACO GENERICO)なら、同じ薬が複数のメーカーからでているので、一番安いものを薬局で尋ねると、教えてくれます。 薬局では、アレルギーや服用中の薬は必ず伝えます。小児用や長期間服用する薬、効果や副作用が心配な薬は、やはり医師に相談してください。最近ではドラッグストアー(PARAFARMACIAパラファルマチア)も多く、処方なしで買うことのできる簡単な薬品やサプリメントを購入できます。 ~薬局で IN FARMACIA ~ かぜraffreddoreの場合 ◇症状を伝える 熱febbre のどの痛みmal di gola 咳/くしゃみtosse/starnuti 流涙lacrimazione 鼻汁/痰muco/catarro 鼻詰まりostruzione nasale(naso chiuso) 頭痛mal di testa ◇薬の種類を伝える 鼻血管収縮剤decongestionanti nasali 解熱剤antipiretici 鎮痛剤analgesici 抗炎症剤antinfiammatori 抗生剤antibiotici(要処方箋) ◇剤形を伝える 散剤polveri/顆粒granulati カプセルcapsule/錠剤compresse シロップ/液剤sciroppi/gocce 吸入剤liquidi per inalazione ネブライザーper nebulizzazione 点鼻剤/点眼剤spray nasale /colliri 洗口液/うがい薬colluttori /gargarismi 坐剤/ハップ剤supposte/impacchi 市販薬いろいろ かぜや小さなけが、あせもの対策、簡単な手当てに便利な医薬品です。家庭に常備してあると安心です。処方箋なしで、薬局やドラッグストアー、スーパーにて購入できますが、取り扱いは、薬剤師やホームドクターの指示に従ってください。 ・内服薬や栄養剤…

保健所ATS

保健所の名称は2016年1月より変更となり、旧ASLは、AGENZIA DI TUTELA DELLA SALUTE DELLA CITTA’ METROPOLITANA DI MILANOを略してATSと呼ばれます。ATSの役割は、個々の健康や公衆衛生の保持推進、医療サービスなど多岐にわたっています。 ・環境問題 ・動物、食品衛生 ・医療、保険 ・社会、福祉 ・乳幼児健診、母子保健 ・予防接種、がん検診 ・健康推進、感染症、学校安全 ・設備安全、労働安全 保健所はミラノ市内にたくさんあり、小さなお子さんを連れて赴任するとき、保険証の申請から予防接種、乳幼児健診などで大変お世話になります。小児の場合は、国保に加入していればほとんどのサービスは無料です。一方、プライベート医療のみ利用する場合は、あまり行くことはないでしょう。プライベートの開業医さんでも、有料ですが、たいていの医療サービスを、受けることができるからです。   ミラノ市内5つの地区(DISTRETTO1~5)に分かれていて、それぞれ予防接種中央センターを置いています(下表)。出張所のような小さな保健所が近所にあれば、そちらに行きます。実際には、ミラノ市内のどこの保健所に行っても構いません。ちなみに、ミラノ市は図の色分けのように9ゾーン(ZONA)に分けられています。 ミラノ日本人学校のある地区は5(DISTRETTO5)で、下表の① PIAZZA BANDE NERE保健所が便利です。 予防接種中央センター 営業時間や予防接種予約方法 地区1 DISTRETTO 1 Via Statuto, 5 Milano 20121 Tel 02-8578.8138 Fax 02-85783849 vaccinazionistatuto@ats-milano.it 窓口予約月~水、金8:30-12:00、14:00-15:00、木8:30-15:00、電話予約9:00-12:00、メール予約可。 地区2 DISTRETTO 2 Via Cherasco, 7 Milano 20162 Tel 02-85788279 Fax 02-85784859 vaccinazionicherasco@ats-milano.it 窓口予約月~金 8:30-12:30、13:30-15:15(水午後休み)電話予約月~金9:00-12:00、メール予約は電話番号明記。 地区3 DISTRETTO 3…